この記事は子どもの興味・関心から旅行に行ってみたら思いがけない学びが得られたエピソードを不定期にお届けしています。

夏休みなどの連休に「どこに行こうかなー」とお悩みのママ・パパが「なるほど!その手があったか」と思ってもらえると嬉しいです。

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北海道へタンチョウヅルを見に行く、という旅を経験してちょっぴり成長した息子。

9歳になった夏、こんどは「イリオモテヤマネコを見つけたい」と言い出したのです。

ただの楽しい旅で終わらせないのが我が家流。どこに行けばイリオモテヤマネコに会えるのか、どんな暮らしをしているのか、いつどうやって行くのかなど、子どもと一緒にリサーチすることから始めました。

どうせ旅行に行くなら、子どもの価値観を育てられる旅にしたほうがずっといい。そう考えて、少し早めに夏休みを取ることにしました。

イリオモテヤマネコにどうやったら会える?

イリオモテヤマネコは国の天然記念物です。西表島にしか生息しておらず、島の人でもめったにお目にかかれないそう。

がっかりさせなないためにも、息子に釘を刺しました。
「西表島に行っても、イリオモテヤマネコに会えるとは限らないよ?」

すると息子は妙に大人びた表情で、
「わかってるよ。イリオモテヤマネコに会えなくても、探す冒険をしてみたい」

と言うではありませんか。

「冒険をしてみたい」その言葉が聞けただけでも胸がいっぱいになってしまいました。いつまでも子どもだと思っていたけど…いつの間にか自分の考えをしっかりと言えるようになったことに感動したことは秘密です。

親が考えたプランでは我が家らしくない

まずは、子ども主導で旅ミーティングをすることからスタートします。

まずはどうしてイリオモテヤマネコなのか? 息子の言葉で、わかりやすく教えてもらいました。

理科の時間、西表島にしか住んでいないイリオモテヤマネコのことを知ったんだ。うちの猫と同じ猫なのに、川を泳ぐとか、虫を食べるとか、猫っぽくないのが不思議だと思わない? 野生の姿を見てみたいんだ。

大人もへぇ~とうなる秀逸なプレゼン。もともと猫好きの私も、イリオモテヤマネコのことが気になってきました。

▶我が家のニャンコ。野性は完全に忘れています。

そして、息子なりにイリオモテヤマネコに会えそうな場所と方法を調べてみたようです。

・夜行性だから夜にジャングル探検をする

・船で川から探してみる

・朝早く県道を散歩する(目撃情報があったから)

なかなかいいプランのような気がします。

親ができることは、ダメ出しをせずに、子どものプランを実現するお手伝いをすること。さっそく、西表島までの飛行機とレンタカーと宿を予約しました。

夜のジャングル探検と船についてはちょっと難問です…。同じ日本とはいえ、亜熱帯のジャングル、危険が多そう。手っ取り早くツアーに申し込むこともできますが、誰かが考えたプランそのままの旅では我が家らしくありません。

そこで、インターネットで調べて、現地のネイチャーガイドさんと一緒に西表島を探検することにしました。

いざ西表島へ!

そして、いよいよ西表島へ。

実はこれまでに数回、沖縄本島へ行ったことがあるんです。キレイな海で泳ぐだけなら、沖縄本島の方が水もホテルもキレイで快適に過ごせます。

でも今回は「西表島」という大自然のなかで、不自由ながらも息子の「冒険したい」という気持ちを大切にした旅がテーマです。

残念ながら、滞在期間中にイリオモテヤマネコに出会うことはできませんでした。

それでも、自分でカヤックを操作して川からイリオモテヤマネコを探したり、夜のジャングルで謎の野生生物が飛び出してきたりと想像以上の「冒険」をすることができました。

少し気の弱いところのある息子ですが、先頭にたってカヤックを漕ぐ姿はとても頼もしく。自然とリーダーシップをとっていたことにも驚かされました。

余談ですが、沖縄本島では野生のハブに出くわすことはありませんでした。ところが、さすがは西表島。夜、道を歩けばそこらそこら中にハブがいたんです。

ママがハブにかまれないようにと、私の前を歩いてくれたことは嬉しかったのですが…さすがに怖いもの知らずすぎますね。ハブを刺激しないように気を付けて歩きました。

▶あちこちにハブが…

野生の宝庫で学んだこと

旅行するなら子どもの「行きたい!」「やりたい!」という気持ちが大切だと考えています。親に連れて行かれる、親が計画してくれるというのでは単なる旅行で、なんだか我が家らしくないんですよね。

とはいえ、子どもが考えるプランの中には、ちょっとアラもあったりするので、そこは大人のサポート力でうまくまとめられるといいですね。

我が家での親の役目は、ただの体験で終わらせないように知識化してあげることかなぁと思っています。

野生の宝庫での体験は強烈に心に刺さりますからね!

前回は北海道へ、今度は西表島へ。
東京を起点に日本の端から端への旅は息子を大きく成長させました。

こんどはどこへ行って、何をしようか?

息子の好奇心の成長が楽しみでなりません。