保育園へ息子を迎えに行くと、「ママ!おイモ、自分でとったよ!!」と大きなサツマイモを抱えて、駆け寄ってきました。

芋ほり体験があったらしく、とてもうれしそうに、いかに掘るのが大変だったのかを聞かせてくれました。

「じゃあ、今日はおイモの天ぷらにしようね」というと息子はキョトン顔。

どうやら、土から堀り出したサツマイモを「食べ物」と思っていなかったようなんです。食べ物を収穫したというよりも、シャベルで土を掘ったことが楽しかった様子。

そういえば、食べ物がどうやってできているかなんて、教えたことはなかったかもしれない。いや、私自身も考えたことはないかもしれない。そう思いました。

ベランダでミニトマトを育ててみたら…

そして迎えた春。いつも行くスーパーで、ミニトマトの苗と鉢のセットが売られていたので、ベランダで育ててみることに。お水をあげるだけでいいので「私でもできそう」というところが決め手でした。

ガーデニングなんてやったことないし、ましてや野菜を育てたこともありません。それでも、ミニトマトはぐんぐんツルを伸ばし、花を咲かせ、小さな緑色の実がつきました。

息子は「今日は赤くなるかな?」と、毎日毎日ベランダを覗きにいって、収穫できた時は「ぼくのトマト!」と得意げに味わっていました。

雨が降った日なんて、「トマトがかわいそう~」と半べそ。

「雨はお水だから、トマトのごはんになるんだよ」と言うと「そうなんだ!」と納得したようでした。それから、トマトへの水やりは息子の朝の日課になりました。

我が家は「ゆる食育」がちょうどいい

「水を毎日あげたら、ミニトマトができた」という経験が、子どもの成長に繋がったように思います。

そういえば、「野菜も食べなさい!」と怒る頻度も減ってきました。
これが「食育」といえるのかどうかわからないけれど、我が家にはベランダでミニトマトを育てるくらいの「ゆる食育」がちょうどいい

例えば、「豆苗」。葉っぱを切って食べたあと、水につけておくと、また葉っぱが伸びてきます。「リボベジ」というそうなんですが、手軽に「育てて食べる」ということを体験できます。

木になっているミカンをもぐとか、釣り堀で魚を釣るくらいのことでも、十分に学びのチャンスはあると思います。

どうやって自分の食べているものができているか、考えられる子になってほしい。肩ひじ張らずに、普段の生活のなかで見つけていくことが私たちらしいなと思うのです。

食いしん坊の我が家だから

もともと食いしん坊な私。夫とも、食いしん坊の趣味が合うから結婚したようなもの。息子も親に似て、食欲旺盛な子。食べることが大好きです。

自分で食べ物を育てて、収穫するという体験から、食べ物そのものに興味がわいてきたようです。スーパーに行くと野菜をじっと見つめて、「キャベツはなんで丸いのかなぁ、穴のなかにあるのかなぁ?」とあれこれ考えていました。

それならばと、「こんどキャベツ畑に行って、確かめてみようか?」と声をかけてみたら「行く!」と目を輝かせていました。

本格的な食育を教えることはできないけど、子どもと一緒に楽しむことはできる。夏までに何かもうひとつ、ベランダで野菜を育てるつもりです。